有名な逸話

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苦肉の策 - 黄蓋の偽りの降伏から生まれた故事成語

苦肉の策 - 黄蓋の偽りの降伏から生まれた故事成語

建安13年(208年)の赤壁の戦いで、呉の老将黄蓋が周瑜と組んで行った偽りの降伏作戦。黄蓋は周瑜に公然と鞭打たれて怪我を負い、その恨みを理由に曹操軍に降伏すると見せかけた。この計略は火攻めの成功につながり、曹操軍の大敗北をもたらした。「苦肉の策」という故事成語は、自分を傷つけてでも目的を達成す...

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破竹の勢い - 晋の杜預が呉攻めで語った勢いの故事成語

破竹の勢い - 晋の杜預が呉攻めで語った勢いの故事成語

西暦280年、晋の名将杜預が呉を攻めた際に生まれた「破竹の勢い」という故事成語。竹を割るように次々と進軍する勢いを表現したこの言葉は、現在でも勢いの良いさまを表す代表的な表現として使われている。杜預の軍略と晋の統一事業の象徴的な出来事から生まれた、中国古典の名言である。

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髀肉の嘆 - 劉備が時の無為を嘆いた故事成語

髀肉の嘆 - 劉備が時の無為を嘆いた故事成語

劉備が劉表の客将として荊州に滞在していた期間、馬に乗らない日々が続いて太ももに肉がついたことを嘆いた故事。「日月若流、老将至矣、而功業不建、是以悲耳」(日月は流れるが如く、老いが迫っているのに功業を建てられない、これが悲しいのだ)という嘆きから、時間の無駄を惜しむ気持ちを表す故事成語となった。

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三顧の礼 - 劉備と諸葛亮の運命的な出会い

三顧の礼 - 劉備と諸葛亮の運命的な出会い

建安12年(207年)、新野の劉備が隆中の諸葛亮を三度訪ねて軍師として迎えた「三顧の礼」。この出来事は、単なる人材登用を超えて、中国史上最も美しい君臣の出会いとして語り継がれている。礼を尽くして賢者を求める劉備の誠意と、その知遇に生涯をかけて応えた諸葛亮の忠義は、後世に「水魚の交わり」という故事成語を生んだ。

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竜驤虎視 - 諸葛亮が劉備の風格を表現した故事成語

竜驤虎視 - 諸葛亮が劉備の風格を表現した故事成語

諸葛亮が初めて劉備に会った際、その堂々とした風格と帝王としての器量を「竜驤虎視」と表現した。竜が天に昇るような勢いと、虎が獲物を見据えるような鋭い眼光を持つ劉備の姿に、諸葛亮は真の英主を見出した。この故事成語は現在でも、優れた指導者の威風堂々とした風格を表現する際に使用される。三顧の礼という有...

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水魚の交わり - 劉備と諸葛亮の理想的君臣関係

水魚の交わり - 劉備と諸葛亮の理想的君臣関係

「孤之有孔明、猶魚之有水也」(私が孔明を得たのは、魚が水を得たようなものだ)という劉備の言葉から生まれた故事成語。三顧の礼で諸葛亮を迎えた後の劉備の心境を表したもので、理想的な君臣関係、信頼関係の代名詞として現代でも広く使われている。

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白眉 - 馬良兄弟の中で最も優秀だった馬良の逸話

白眉 - 馬良兄弟の中で最も優秀だった馬良の逸話

蜀の名士馬良は、同じく優秀な五人の兄弟の中で特に傑出していた人物である。馬良は眉に白い毛があったことから「白眉」と呼ばれ、兄弟の中で最も才能があるとされた。この故事から、「白眉」は集団の中で最も優秀な人物を指す故事成語として現在でも使用されている。諸葛亮にも重用された馬良の才能と、その悲劇的な最期の物語。

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桃園の誓い - 劉備・関羽・張飛が結んだ義兄弟の契り

桃園の誓い - 劉備・関羽・張飛が結んだ義兄弟の契り

中平元年(184年)頃、劉備、関羽、張飛の三人が桃園で義兄弟の契りを結んだ有名な逸話。「同年同月同日に生まれずとも、同年同月同日に死なん」という誓いは、後世の義兄弟の理想像となった。この物語は三国志演義の冒頭を飾り、中国文化における友情と忠義の象徴として今も語り継がれている。

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