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映画『新解釈・三國志』製作者談

今や最も次回作が期待される映画監督の1人として、日本のエンターテイメント界を牽引する福田雄一。その最新作は、誰もが一度は目や耳にしたことがある超有名歴史エンターテイメント「三國志」。「三國志」とは、今からおよそ1800年前、西暦200年頃の中国・後漢の時代を舞台に、魏・蜀・呉の3国が覇権を巡り群雄割拠していた史実をまとめた書物の名称です。中華統一を目指す、一癖も二癖もある個性豊かで魅力的なキャラクターが登場することから、日本でも小説や漫画、ゲームなど多くのコンテンツが作られ多くのファンを魅了してきました。ただ、この「三國志」で語られる逸話の中には、現実味にかける話や解き明かされていない謎も数多く存在し、読み手によってさまざまな解釈が存在します。  「諸説あり。」  これは、我々人類が歴史を語る際に必ずと言っていいほど出会う言葉です。「三國志」にも当然、それぞれの諸説、そして“解釈”がある。超有名歴史エンターテイメント「三國志」を「銀魂」「今日から俺は!!」、「勇者ヨシヒコ」シリーズなど、コメディ界屈指のヒットメーカーとして活躍の場を広げる福田雄一監督が“福田流の解釈”で完全オリジナル実写映画化。それが『新解釈・三國志』です。

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福田流・三國志の主人公は、仁徳と義を重んじる「蜀」の武将・劉備。その劉備を演じるのは、『駈込み女と駆出し男』(2015)で第58回ブルーリボン賞「主演男優賞」を受賞、その後も『アイアムアヒーロー』(2016)、『探偵はBARにいる3』(2017)、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(2018)など数々のドラマ・映画に出演し、シリアスからコメディまで、その演技力で圧倒的な存在感を誇る名優・大泉洋。軽妙なトークでも幅広い年代から愛される大泉が、ファンを公言する福田監督からの「劉備が大泉さんでなければこの企画をやる必要はない」という熱烈なオファーを受け、満を持して福田監督映画に初参戦!群雄割拠の覇権争いが渦巻く中、多くの人々を惹きつけた人望の持ち主である蜀の武将・劉備を演じます。

本作はキャスト陣も群雄割拠!
大泉演じる劉備が属する「蜀」国のメンバーは、稀代の天才軍師・孔明にムロツヨシ、公明の妻・黄夫人に橋本環奈、仁義に生きる武将・関羽に橋本さとし、超怪力の猛将・張飛に高橋努、忠義の若武者・趙雲に岩田剛典。【赤壁の戦い】で蜀と手を組む「呉」国のメンバーは、天下の最高司令官・周瑜に賀来賢人、周瑜の妻・小喬に山本美月、江東の覇者・孫権に岡田健史、周瑜を支える宿将・黄蓋に矢本悠馬、同じく周瑜を支える軍師・魯粛に半海一晃。【赤壁の戦い】で敵対する「魏」国の面々には、革命のジョーカー・曹操に小栗旬、曹操の参謀・荀彧に磯村勇斗、隻眼の将軍・夏侯惇に阿部進之介。そして三國の面々以外にも、絶世の舞姫・貂蝉に渡辺直美、黄天の逆賊・黄巾に山田孝之、三國志最強の鬼神・呂布に城田優、酒池肉林の暴君・董卓に佐藤二朗、さらにはストーリーテラーとして本作を盛り上げる語り部役に西田敏行。映画・ドラマ・演劇・パフォーマンス界から全才能が結集した超オールスターキャストが、夢の競演を果たします。

この壮大なプロジェクトを締めくくる主題歌には、福山雅治が書き下ろし楽曲「革命」と共に参戦。大泉が出演する作品の主題歌を担当するのは初である他、福田監督作品の主題歌を担当するのも初となる福山は、【「カッコいい楽曲を!」とのオファーをいただいたので、曲調はアップテンポのロックサウンド。歌詞では「さあ風となれ。私よ今、私に革命を起こせ。私だけが、私を変えられるのだと」と、三國志の世界観に触発され、いつになく熱い言葉が生まれてきました。『新解釈・三國志』における「男達の熱い部分」を勝手ながら担当させていただいたと思っております。】と語ります。

2020年 冬“福田雄一×オールスターズ”が全員集合!する時、1800年間だれも想像し得なかった、教科書になんて載っているはずがない、笑いと驚きに満ちた新たな解釈の三國志が、誕生します。

プロデューサー陣インタビュー

スタートは【映画史上最小規模の三國志】のはずだった

すべての始まりは、「“福田監督が大泉さん主演で『三國志』をやりたい!”というその想いからでした」。そう語るのは監督とは数々の作品でタッグを組んできた北島直明プロデューサー(以下北島P)と、松橋真三プロデューサー(松橋P)の両名。もともと「大泉洋ファン」を公言していた監督と大泉には、TEAM NACSメンバーも含め長年の親交があり、監督自ら「大泉さんにひたすらぼやきまくる劉備玄徳をやってほしい!」と熱烈オファー。だが互いに超がつく人気者同志の2人のスケジュールが合うことは難しく、実に5年越しに実現した待望の企画でもある。「本格的に動き出したのは『斉木楠雄のΨ難』の撮影をしていた2016年です。これは絶対面白いと確信し、“超人気原作(!?)の映画化です”ということですぐに会社に企画を通しました(笑)」(北島P)ただ当初としては監督が手がけた伝説の連続ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズのように、“史上最小規模の低予算で作る『三國志』”がテーマ。初期の台本の冒頭には、「史上最低予算、最小スケールの『三國志』」という文言がしっかりと残されている。「でも途中から“あれ?これはやばいぞ”と。キャスト全員が主演級だし、衣裳やセットもめちゃくちゃ本格的で」(北島P) 「今の福田組なら無理をしてでも出たいという役者さんがたくさんいらっしゃるので、気が付いたら激しく予算をオーバーし、どんどん大作になっていきました」(松橋P) こうして「史上最低予算~」の文言は、後にひっそりと削除されたのだった……。

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このキャスティング、神じゃね?

本作は誰もが知る「三國志」を、1人の歴史学者が新解釈のうえ構築したというテイの、ある意味で世界唯一のオリジナルストーリー。脚本はもちろん監督が執筆しているが、大泉が何度も製作陣に「本当にやるよね?…… やるんだよね?」と確認するほど脚本がキャスト陣に届くまでは時間を要した。(ようするに脚本があがってきたのがギリギリだった)「スケジュール的に“ここしかない!”という撮影タイミングだったので僕らも内心ハラハラしましたが、あがってきた脚本が素晴らしいものでホッとしました」(松橋P)大泉はもちろんだが、他のキャスト陣も実に豪華な面々揃い。ムロツヨシ、橋本さとし、髙橋努、橋本環奈、岩田剛典、渡辺直美といういろんな意味で強すぎるメンツが大泉演じる劉備の率いる“蜀国”をがっちり支えたかと思えば、小栗旬演じる潔いほど女好きな曹操の治める“魏国”は阿部進之助、磯村勇斗、一ノ瀬ワタルというやはり素敵に濃い顔ぶれ。心配になるほど流されやすい岡田健史演じる孫権が統治する“呉国”は、賀来賢人、山本美月、半海一晃、矢本悠馬らがサポートし、残忍さで有名なはずの董卓軍には佐藤二朗、城田優と全体的に大きめキャスティング、反乱兵士=黄巾には監督の盟友・山田孝之が参戦。そして日本映画界の至宝・西田敏行が福田組初参加にして、映画全体の語り部となる名もなき老歴史学者を演じるというもうお腹いっぱい、夢いっぱい!な超絶豪華キャスティングが奇跡的に実現することに。

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笑いのためには命をもかける――それが福田組

福田組に参加したキャスト、スタッフの誰に聞いても「福田組の現場は楽しい!」と100%言い切る。だが“楽しい”は、決して“楽”ではない。百戦錬磨の大泉も初福田組の洗礼(!?)はしっかりと受けていた。「重要なシーンになると監督は自ら役者さんの前で、熱のこもった実演をして見せるんです。大泉さんで言うと、仮病を使って戦に出るのをやめようとするシーンですね」(松橋P)曹操達との重要な一戦をまさかの“腹痛”という、小学生レベルの嘘で欠席しようとする劉備の渾身の顔面演技は見ものだが、監督の実演が面白ければ面白いほど「役者さんとしてはその上をいかなければいけないというプレッシャーがかかる。しかもリハーサルで1回笑わせて、本番ではもっと笑わせなければいけない。毎日が苦悩であり戦いですね!」(松橋P)という密かな試練も。だが監督の“大泉愛”は撮影中も留まることを知らず、「監督は撮影中に『水曜どうでしょう』のDVD-BOXをすべて見直したそうで、現場で映画の話はせずに、『どうでしょう』の話ばかり(笑)」(北島P)大泉の芝居に大笑いしながら、「僕は大泉洋さんのファン過ぎて、全部が面白く感じちゃう。全部がヒットしちゃうんです」と嬉しそうにプロデューサー陣に話す監督の姿も度々見られた。
「銀魂」シリーズのタッグで話題沸騰となって以来監督と交流が続く小栗も、福田組常連の俳優の1人だが「あの小栗さんでさえ、福田組に関しては決して慣れているテンションではなく、毎回すごい緊張感をもって臨まれているんです」(松橋P)「小栗さんのすごいところは、脚本で書かれている曹操より、さらに魅力的な愛される曹操に仕上げてきてくれたところ。女好きだけどどこか憎めないキャラクターは、皆さんに愛されると思います」(北島P)「今日から俺は!!」のヒットも記憶に新しい賀来賢人も、監督と役についての話し合いを真剣に行い、結果周瑜は“とにかく声を張るキャラクター”に落ち着くことに(笑)。「あれだけカロリーの高い芝居を、テスト、本番と何度も繰り返し演じられていたのは本当に大変だったと思います」(松橋P)
福田作品では役者陣がアドリブ三昧で自由に遊んでいるように思われがちだが、実はそのほとんどが脚本に書かれているという事実は意外と知られていない。その代表格(?)が、福田組絶対常連の佐藤二朗。“これはどこまでが芝居?”と誰もが思う怪演で毎回笑わせる佐藤だが、例えば「ぬぬぬぬ」などのセリフもすべて台本に書かれているのだ。しかし、例外もいる。大泉から「監督との関係性は林家ペー&パー子師匠のよう」という名言を引き出したその俳優は、ご存知ムロツヨシ。本作でもかる~いノリの孔明をフワフワと演じ、「雇いましょうよ♪」と軽快な就活ダンスまで生み出し、(いい意味で)これまで語り継がれてきた孔明のイメージをぶっ壊すという偉業を成し遂げた。「でもムロさんは本当にストイックな方。どうすれば一番面白く見えるのかというのを、すごく計算されてやっているんだと思います……。たぶん」(北島P)「ムロさんはもちろん、全員が監督を笑わせることに命をかけている。それが福田組なのです」(松橋P)

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アクションはマジメにやってみる

終始、あたたかくもおバカな笑いにあふれている本作だが、主演の大泉をして「いや、アクション、なんでこんなにちゃんとやってるの?と。そこも含めて笑いました」と言わしめた本格アクションシーンの数々も見逃せない。福田組初参加にして、初日からいきなり難易度の高いワイヤーアクションなどをこなすことになった趙雲役の岩田は、「一体何の映画を撮っているんだろう?」と戸惑い気味。後日撮影した芝居パートでは、監督から「ちょっと踊ってみて下さい」とさらなる無茶ブリをされ、その戸惑いはさらに深まることとなったが、自身初となるコメディ作品を全力でやりきった。イケメンの趙雲らしくスタイリッシュな岩田のアクションに対し、呂布を演じた城田はその体の大きさを活かした重みのある迫力タップリのアクションが特徴。大きな槍を自在に操り、名馬・赤兎馬を駆る姿は三國志最強の鬼神そのものだが、中身の結構なポンコツぶりはいろいろ残念なキャラクターでもある。「呂布も董卓もこんなバカじゃないって思う方もいるかもしれませんが、歴史を紐解いていくと“もしかしてこいつらまあまあバカなんじゃないか?”って思う部分もなくはない。そこを今回の映画ではグッと広げてみた感じです」(松橋P)
また当初の予算をはるかに超えて作られた壮大なセット、豪華絢爛な衣裳も要チェック!「城内のセットを見た時は、あまりの立派さにプロデューサーとしては一瞬言葉を失いました。結果として、こういう作品はお金をかけた方が面白いと今は思っています」(北島P)それぞれの国のテーマカラーをもとに手作りされた名だたる武将たちの鎧も、「私のギャラより高いと思う!」(大泉)という贅沢さで見る者を魅了することだろう。

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こんな時だからこそ『革命』的な笑いを!

「劉備という熱い男をイメージした、かっこいい曲を!」――そんな製作陣のリクエストを快諾し、主題歌「革命」を書き下ろしたのは国民的アーティスト=福山雅治。「果たして福山さんに受けていただけるのだろうか?と思っていたので、本当にありがたかったです。本編の最後の最後までこれまでの総まとめのような映像が流れ続けますが、そこに福山さんの曲が乗ると面白さにパワフルさが加わる。最後は幸せな気持ちで劇場を後にしてもらえること請け合いです。最後までこめかみが痛くなるほど笑っていただけますし、何なら2回、3回と観ていただきたいですね」(松橋P)「楽曲をお願いした時、映画がこのような仕上がりになると福山さんが思われていたかは正直分かりませんが(笑)、映画に寄り添った素晴らしい「革命」に感謝しております!」(北島P)
奇しくもコロナ渦に見舞われ、日本映画界も多大な影響を受けざるを得なかったこの時期に、無事公開を迎える本作。こんな時だからこそ、人々は笑いを切実に求めている。「撮影時はこの状況を誰も想像していませんでしたが、当時も今も変わらないのは“お客様に楽しんでもらいたい”という気持ち。この映画の中には本当に嫌な人は1人も出てきませんし、誰かを傷つけようとするネガティブな意図も全くありません。もちろん映画ではありますが、ある意味でアトラクションのように誰もが気軽に楽しめるお祭りのような作品になったと思っています」(北島P)「日本がんばろうよ、世界がんばろうよって、苦悩して言うんじゃなく明るく楽しく言いたい。80万 VS 3万という無茶な戦いでも勝てるわけですから、見て下さる方が肩の力を抜いて少しでも前向きな気持ちになってもらえたら嬉しいです。うっかり歴史の勉強にもなりますよ(笑)」(松橋P)

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